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2004年 07月 31日
![]() パステルズは80年代初頭にグラスゴーで結成され、今なお活動しつづけているバンドであるが、その活動ペースは非常にのんびりとしていて、20年以上のキャリアを持ちながら数えるほどしか作品を発表していない。 事実メンバーのリーダーであるスティーブン・パステル(ステファン・パステルとも呼ばれている)は普段はレコード店の店員をしていてバンド活動は気が向いたときにはじめるだけ。 究極のマイペースバンドである。 パステルズの音楽を一言で説明すると、「ヘタウマギターポップ」 がちゃがちゃしたヘタクソなギターに脱力しまくったヘロヘロボーカル。 しかし、このパステルズ、ギターポップ界ではカリスマとも言うべき存在で、ギターポッパー(ギターポップ・マニアのことをこう言うらしい)の間では高く評価され、多くのミュージシャンがリスペクトされている。 俺もパステルズというバンドの偉大さ、存在感の大きさを感じている。 彼らは「どんなにギターがヘタクソでもセンスさえよければいい曲が作れる」ということを証明したバンドであり、彼らに勇気付けられ音楽を始めたバンドは数多く存在する。 技術より、音楽に対する愛情、それが大事なのだ。 そうした重要な事実を表明しただけでもパステルズは偉大だ。 事実、パステルズのヘタクソなヘロヘロギターポップは聞いていて非常に気持ちがいい。 いい具合に肩の力が抜けて、聞いているとリラックスする。 ギターは決して、美しく流麗なサウンドを奏でているわけではなく、どちらかというとガチャガチャとした耳障りなものなのだが、このガチャガチャが聞きつづけていると不思議と気持ちよくなってくる。 またパステルズは「アノラックサウンド」というマニアの間では重要なギターポップムーブメントの立役者であるという点においてもギタポ界において重要な存在である。 いわゆるパステルズ的なガチャガチャのギターポップサウンドを総称して「アノラック」と呼ぶのだが、これはパステルズのメンバーがアノラックを着ていることが多かったことに由来する。 数多くの優れた「アノラックサウンド」のミュージシャンが存在するが、そうしたバンドを一同に集めた伝説的インディーレーベル、53rd&3rdを、パステルズのリーダー、スティーブン・パステルは設立する。 グラスゴーを拠点とするこのインディーレーベルは数々の伝説的バンドを生み出した。 あのティーン・エイジ・ファンクラブの前身バンド、ボーイ・ヘアドレッサーズ。 以前、紹介したヘブンリーの前身バンド、タルーラ・ゴッシュ。 今なお高い人気を誇る、パステルズと人気を2分するヘタウマガレージポップバンド、BMXバンディッツ。 ネオアコマニアには伝説的なバンド、グルービー・リトル・ナンバーズ。 現在はユージニアスとして活動する、ご機嫌な素人バンドだったヴァセリンズ。 知るひとぞ知る、女性版ジーザス&メリーチェーン、ショップ・アシスタンツ。 53rd&3rdレーベルはガレージ・ギターポップファンにはたまらないレーベルだった。 そして、そのレーベルを設立したパステルズのスティーブンはいうなれば、これらアノラックサウンド、グラスゴーギターポップシーンの気のいい親分的な存在であった。 俺自身ガレージ・ギターポップのファンであるため、この伝説のレーベルを設立した、ギターポップ裏番長スティーブン・パステルズには敬意を表している。 偉大なバンドであるとともにヘロヘロ脱力ギタポバンドであったパステルズの初期のシングルを集めたコンピレーション・アルバム「サック・オン・パステルズ」が俺は大好きで何度も繰り返し聞いている。 ロック的ダイナミズムと熱気とは完全に逆ベクトルへ向かった脱力サウンドはひたすら気持ちがいい。 1曲目「ベイビーハニー」のダラダラ感。 2曲目「アイ・ワンダー・ホワイ」のチープでペラペラに音の薄い出来そこないニューウェーブ・テクノポップ 「サムシング・ゴーイング・オン」のまぬけなキュートポップ。 「ティル・モーニング・カムス」の寝ぼけたようなまったり感。 気合や男らしさとはまったく無縁の、のんびりとしたほのぼのポップ。 こういう味わい深さは「ヘタクソ」「ガチャガチャ」のパステルズでなくては出せない味だ。 ロウファイの元祖とも言えるパステルズ。 興味があったらぜひこの「サック・オン・パステルズ」を聞いて欲しい。 ■
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by pulog
| 2004-07-31 18:53
| 音楽
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