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2004年 07月 06日
The La's/The La's
かなり嬉しいブログを発見してしまったので思わずトラックバック(^^) 「嘆息熱気球」というブログで、俺好みの音楽がたくさんレビューされてます。 ザ・スミス、スリッツ、ニューオーダー、マイ・ブラディ・バレンタイン、ピクシーズ、ペイブメント・・・・・・とにかくトラックバックしたかった記事がいっぱいあってすごく迷ったんですが、今回はこの「ラーズ」の記事にトラバさせてもらうことにします。 たった1枚のアルバムで伝説になってしまったギターポップバンド、いや、もっと極端な言い方をするとたった1曲で伝説になってしまった。 このアルバム「The La’s」に収録されている「There She Goes」が、その伝説的な名曲です。 はじめてこの曲を聴いたのは90年代初頭、マンチェスタームーブメントが台頭してくる直前でありました。 ニューウェーブ、とくにネオアコが大好きだった俺はある音楽テレビ番組で流れてきた、あまりに素朴で懐かしいメロディに耳を奪われました。 どこにでもいるような普通の青年達が街角で楽しげに奏でる60年代フォークソングを思わせる素晴らしい曲。 ネオアコにはちょっとうるさいと自負していた俺でしたが(うぬぼれ)、聞いたこともない曲、いったいこの歌をうたうこのあんちゃんたち、なにものなんだい?とテレビの画面を食い入るように見るとドラムに「La’s」と書かれたステッカーが貼ってある。 「らず?」 曲と同様、あまりに素朴な名前。 以来、このバンドの名前を心に刻み付け、アルバムが発売されるのを待ちつづけた俺でした。 が・・・・・・・それから何年かしても、一向にこのバンドの名前を聞くことが無く、時間が過ぎていきます。 あんなに素晴らしい曲を作ったのに、誰にも注目されることなく消えていったんだろうか? とても寂しい気持ちになりました。 そして、さらに時は過ぎ、「ラ’ズ」という名前もすっかり忘れていた頃に、突如洋楽シーンが「大型新人登場」というニュースで沸き立ちます。 女性の片目をアップで写しただけのシンプルなジャケット。 それは「ラーズ」というバンドのアルバムでした。 「ラーズ?・・・・・・・・・・・・・ラ’ズ?」 俺の心の底から記憶が蘇ってきます。 心に刻んだ「ラズ」という2文字・・・・・・・・・それはいくつかの時を過ぎ、「ラーズ」という微妙に異なる名前で目の前に姿を現しました。 こいつらだ! あの素晴らしいメロディを奏でていた、あの時のおにいちゃん達だ! 解散したんじゃなかったんだな。 嬉しく思うと同時に「ラズ」というシンプル極まりない呼び方から、「ラーズ」という、ありふれた呼び名で呼ばれていることをちょっと残念に思いました。 「ゼア・シー・ゴーズ」発表から何年かを経て、発売されるアルバム。 また、あの曲を聴くことが出来るのかと感激しながら、俺はアルバムをレンタルで借りて聴いてみました。 聴き終わった後、ちょっと複雑な思いに包まれました。 たしかに「ゼア・シー・ゴーズ」は、昔聞いたときのまま、素晴らしく、懐かしく、みずみずしく爽やかな、これ以上無いほどの名曲でありましたが・・・・・・・・ 他の曲には、この「ゼア・シー・ゴーズ」ほどには感動できなかったのです。 けっして悪い曲ではなく、むしろ他の幾多のバンドの曲とは格段の違いを見せる良く出来た曲ばかりです。 しかし、「ゼア・シー・ゴーズ」に比べると他の曲はどうしても見劣りしてしまうのです。 それだけ、「ゼア・シー・ゴーズ」は素晴らしい曲だったのです。 この曲を作ったラーズ自身にも超えられないほどの曲だったのです。 ですから俺の気持ちは複雑でした。 俺はラーズではなく「ゼア・シー・ゴーズ」が好きなのだ、と思って納得するしかありませんでした。 ラーズはこのアルバム1枚を出しただけで解散してしまいます。 アルバムの出来に納得のいかないリーダーの、リー・メイヴァースがバンドの存続を断念したのだといいます。 しかし、ラーズの名前は、今も多くのギターポップファンには長らく語り継がれています。 ラーズは今は伝説のバンドです。 アルバムはたったの1枚。 しかし彼らはポップの歴史に残りました。 俺は、他のラーズのファンから非難されることを承知で言いますが、やはりラーズは解散するより他はなかったと思います。 彼らは彼ら自身をどうしても超えられなかったからです。 永遠の名曲「ゼア・シー・ゴーズ」を残したことで彼らの役割は終わったのだと思います。 自分はラーズではなく、「ゼア・シー・ゴーズ」が好きなのだとさっき書きましたが、 でも、たったの1曲で歴史に残ってしまったバンドは、やはり彼らしかいなかったと思います。 1曲だけで歴史に刻まれた名前、それがラーズです。 もう1つ、ぜひ紹介したいバンドのことを書きます。 ラーズと同じ、ゴー!ディスクというレーベルからアルバムを出したネオアコバンドで トラッシュ・キャン・シナトラズです。 おかしな名前のバンドです。「ゴミはシナトラすることが出来る」 有名なシンガー、フランク・シナトラを皮肉ったというか、あきらかに暴言とも思われるバンド名ですが、そんな名前の彼らの奏でる音楽は素晴らしく爽やかで甘酸っぱく、キラキラとまばゆく輝いていて、聴くとそれは深く心に刻まれることでしょう。 ラーズの「ゼア・シー・ゴーズ」と並ぶほどの名曲と思われる、ファースト・アルバム「ケーキ」の1曲目「オブスキュリティ・ノックス」はネオアコ史上の歴史にいつまでも残りつづける永遠のアンセム、エヴァーグリーンな曲です。 あまりにピュアで、でもどこかひねていて、10代の、あるいは20代前半の、青春の一番良い部分だけを凝縮して輝かせたかのようなキラキラギターポップです。 「ぼくは前身するために生まれたはずだが、すでに年老いた気がする。 君の散文は好きだが、君の詩は大嫌いさ。 このガラクタを・・・・・もっと大きな数字が必要さ ぼくは21歳になったばかり ひねって、あばれて、また間違うさ」 曲の美しさに反して、なんだかひねくれたような歌詞 けど、こういう少々生意気な皮肉っぽさも、10代、20代の青春の特色である気がします。 21歳・・・・・・この年代の感じる心のときめきを全て抱きしめて逃がさないかのように歌われる、純度の高い青春ポップの名曲。 俺はいままでこの曲を人に聞かせて、感激されなかったことがありません。 聞いた人は口をそろえて 「ものすごくいいよ、これ!」 って言います。 そしてまた、この「オブスキュリティ・ノックス」はトラッシュ・キャン・シナトラズ、略してトラキャンの代表曲にして、彼らの超えられない壁なのです。 トラキャンは今でも素晴らしい曲を作りつづけ、何年かに1度アルバムを発表しています。 とても素晴らしいアルバムを作る良質なネオアコバンドであると思います。 彼らの作る曲に悪い曲は1つもありません。 と、同時に彼らの曲に、彼らのデビュー曲である、この「オブスキュリティ・ノックス」を超える曲もまた、1つもないのです。 ネオアコは青春の音楽です。 青春時代の一番いい時期にしか鳴らせない音楽です。 そんな1度しかない、最高の瞬間を、曲として永遠に残しつづけた彼らは、とても幸せであったと思います。 青春は、どうしても過ぎ去って消えていくものなのです。 しかしラーズは「ゼア・シー・ゴーズ」を トラキャンは「オブスキュリティ・ノックス」を 彼らのたった1度の最高の瞬間を、永遠に残したのです。
by pulog
| 2004-07-06 19:20
| 音楽
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