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2004年 08月 17日
90年代のバンドでその後のロックの歴史を変えたバンドといえばイギリスではストーン・ローゼスがいる一方でアメリカでは、やはりこのバンドだよなあ。 ニルヴァーナ以前とニルヴァーナ以後ではロックの形式がすっかり変ってる。 ニルバナも間違いなくロックの革命児だ。 俺にとってグランジと言ったらニルヴァーナ、ダイナソーJr以外は全部いらないバンドって思っちゃう。 パール・ジャムもバッド・レリジョンも、あとほかにもいろいろグランジってあったけど、ニルバナ、ダイナソーの2つあったら、別に他にもうグランジいらないよなあ。 ニルヴァーナについてはあちこちで書かれているので、いまさら何も書くようなことが無いといえばそうなんだけど、俺としてはカート・コバーンの自殺を必要以上に感傷的に捉えたくない。 ちょっと突き放した視点でニルヴァーナを語ってみるのもいいんではないかな? 不世出のロック・カリスマ、巨大になりすぎた存在に押しつぶされたスーパーロックスターの悲劇、死を選択する以外に無かったカートのナイーブさ・・・・・・などなど。 ロッキン・オンなんかで全て語られ尽くされている。 確かにその通りかもしれない。 ニルヴァーナというバンドとカート・コバーンの死にはロック的な感傷がつきまとう。 それはそれでいいのだが、正直うっとおしくもある。 かつてニューオーダーのバーナード・サムナーはニューオーダーの前身であるジョイ・ディビジョンのカリスマ・ボーカル、自殺したイアン・カーティスの死の意味についてインタビューにこう語っていた。 「ようするに奴はヤクのやりすぎだったんだよな。頭がラリっちゃって勢いで自殺しちゃったんだよ」 ずいぶん突き放した言い方だが、逆に清清しく思える発言だ。 イアンの自殺にたいした意味なんか無い。 バーナードはそう言っていたのだ。 これまで散々、感傷的にドラマチックに必要以上に大きな意味を持つかのように語られ伝説化したイアンの死を 「ただの勢い」 で、切り捨てた。 俺はバーナードのことを偉いと思ったですよ。 なかなか死んだ人間に対してこうはっきりとはいえないものです。 でも、「自殺したロックミュージシャン」を必要以上に伝説視する傾向ってのは、ロックジャーナリズムには確かにある。 カートの自殺についてもそう言える。 多くの人間が彼の死を悼み、悲しんだ中で、あのピストルズのジョン・ライドンのみは 「生まれたばかりの赤ん坊を残して自殺するなんて無責任で最低だ」と切り捨てた。 インタビュアーが「死んだ人間を悪く言うのは慎みなさい」とたしなめたが、ジョンは 「それがどうした?死んでいようが生きていようがクズはクズじゃねえか!」 と暴言を吐く。 しかし、ジョンのこの暴言はあまりに正しいと俺は思う。 カートもヤク中だったしね。 ヤク中の死は、いってはなんだが「勢い」とか「自業自得」って言う風にしか受け取れない。 あまり大げさにドラマチックに語られるものではないと思う。 そして死んでいようが生きていようが、カートが生前に残した楽曲は素晴らしいものだと思う。 あらためて聴いてみると「ネヴァーマインド」、「イン・ユーテロ」の音はやっぱりギリギリの音であるというか、これ以上先に行っちゃうと自殺するより他は無いくらいの、危険なとこまでイっちゃってるなあ、と思う。 90年代の世紀末を真正面から受け取りすぎたのがニルヴァーナで、やはりカートは死ぬしかなかったのかな?と思う。 90年代という時代の狂気をうまくかわしてみせたのがペイブメントで、俺はニルヴァーナ、ペイブメントはまったく同系列のバンドであって、アプローチの仕方が正反対だったのだと思っている。 で、どっちがいいか悪いかって話しは出来ないのだけど、とりあえず90年代世紀末の絶望に対するアプローチの仕方で、俺の中での正解はペイブメントなんだよなあ。 かと言ってニルナーナを全否定するわけでもないんだけど、やっぱニルヴァーナは人1倍どころか、人10倍ナイーブなくせに、時代に対して真っ向から体当たりしていったのは無茶じゃなかったのかなあ、と思ってしまう。 でも、そういうアプローチの仕方でなかったら、あんなギリギリの轟音グランジは生まれ得なかったとも言えるし・・・・・・・・うーん、命と引き換えの音楽かあ・・・・・。 カートの死後、ドラムのクリス・ノヴォリゼックの結成したバンド、フー・ファイターズがニルヴァーナと正反対の豪快でストレートなアメリカン・ハードロックだったというのは大正解であったと思う。 やはりニルヴァーナは引きずるべきじゃない、断ち切って、そしてあとは豪快にイケイケでロックするってのが正解だな。 でも、俺はフー・ファイターズは趣味じゃないので聴かないけど・・・・・・。 「ネヴァーマインド」、「イン・ユーテロ」もいいけど、俺が最近愛聴してるのは所期シングル・コンピレーション「インセスティッド」ですね。 このニルヴァーナはいいです。 ギリギリ感が全然無くて適当にユルくて。 ヴァセリンズのカヴァー「モーリーズ・リップ」や「サン・オブ・ア・ガン」とか最高です。 死の暗い影が微塵も無い、ごきげんなロウファイグランジ。 このあたりのニルバナはペイブメントに近いなあ。 もちろん「スメルズ・ライク・ティーン・スピリット」は最高ですけどね。 はろーうはろーうはろーうはうろおー♪ 記事中、間違いがありました。 フー・ファイターズを結成したのはクリス・ノヴォリゼックではなく、デイブ・グロールです。 事実と違う記事を書いていたことを謹んでお詫びいたします。
by pulog
| 2004-08-17 22:00
| 音楽
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